SHINKIのメモ帖

読書・時事ニュース・日常生活の中での雑感です。

イスラエルとハマスの間で・・・

以下の文章は「ハマスイスラエル攻撃」について一素人の市民として、一人のキリスト者として2023年10月8日現時点での個人的見解である。だから経過によっては変化することがあることを前提として記しものであることを考慮していただきたい。また、イスラエルについて聖書のアブラハム契約に基づいている立場であることも付け足す。

 

さて、7日にイスラエルイスラム組織ハマスパレスチナ自治区ガザ地区)からイスラエルにロケット弾で大規模な攻撃を行った。ロケット弾は数千発と言われ、イスラエル市民に多くの犠牲者が出た。日毎にその状況がtwitter(Z)にも入ってくる。

 

今年のユダヤ暦の新年は9月15日からはじまる。ちょうど、この時期にあたる。新年に入り、ユダヤの三つの祭りが続く。これらはイスラエルでは祝祭日となる。今年の日程は下記のようになっている。

  ①ロシュ・ハシャナ(新年はじめの二日間)             

  ②ヨム・キプール:贖罪の日とも言われる(9月24日日没から25日)

  ③スコット:仮庵の祭りとも言われる。(9月26日の日没から10月6日)

特にスコットは木の枝で仮設の簡単な小屋を作り、その中で食事をして、喜び祝う。このように半月以上にわたる長い祝祭日は平常の生活から離れる。

 

この祝祭日に合わせてハマスイスラエルに奇襲攻撃した形となった。その後、イスラエルハマスに報復し、両者は戦争状態に入った。ハマスが行ったことはどのような政治的理由であれ、人道上、決して許されるものではない。                  

また、今回の事態でイランがハマスに支援したのではないかと言われる。その影響が世界規模に飛び火するのではないかと危惧する。地球の裏側にある日本にとっても中東に依存しているため、石油の輸入状況が懸念材料となる。私達の経済活動、社会活動に関わってくる。

 

2020年に米国のトランプ大統領を調停者としてイスラエルアラブ首長国連邦との間でアブラハム合意と呼ばれる平和協定が結ばれた。この協定で中東諸国の平和と安定に一歩、前進し、イスラエルと他のアラブ諸国との国交改善する兆しがあった。

 

これらを考えるとき、前のトランプ大統領の時だったら、この戦争状態にならなかったのではないかと思う。また、トランプとロシアのプーチンとの関係も良かった。しかし、バイデン大統領になってから、ロシアとウクライナの間で戦争が起こった。(メディアの多くはロシアがウクライナに一方的に侵略し戦争が勃発したとされているが。)また、アフガン問題も同様である。

 

ハマスイスラエルを攻撃した結果だが、むしろ、何らかの形で仕向けたという印象を持たざるを得ない。この時にイスラエルサウジアラビアと接近を恐れて、今になって、ハマスイスラエルに攻撃したというのはあまりにも唐突で不自然だ。むしろ、そのように何かが両者の間で起こされたのではないかと推測する。

 

なぜなら、米国の大統領がバイデンになってから、世界全体の秩序が壊されつつあるように感じるからだ。バイデンになってから世の中の歯車が狂った。現に日本にも影響していることは否定できない。ここでバイデン一人だけを言及しているのではなく、表舞台、裏舞台で働くグローバリストたちのことも取り上げなくてはならない。

 

ここからは信仰的なことを述べて、文章を閉じたい。

私は2016年に、ある牧師の引率のもと、イスラエルの団体旅行に参加したことがある。その間、現地でメシアニックジュー(ユダヤ人クリスチャン)の教会とアラブ人キリスト教会を訪問した。その際、、イスラエルにはユダヤ人とアラブ人がいることを忘れてはいけないということを強く思わされた。

 

また、エルサレム嘆きの壁からイスラム教のモスクも見えた。エルサレムユダヤ教キリスト教イスラム教がある聖地である。

 

今回のことで、次のような聖書のことばが思い浮かぶ。詩篇122篇とエペソ人への手紙2章である。


詩篇122篇6~7節
  エルサレムの平和のために祈れ。「おまえを愛する人々が栄えるように。
 おまえの城壁のうちには、平和があるように。おまえの宮殿のうちには、繁栄があるように。」

 

エペソ人への手紙2章16~17節

キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、
 ご自分の肉において、敵意を廃棄された方です。二つのものをご自身において新しいひとりの人に造り上げて、平和を実現するためであり、・・・・
 また、両者を一つのからだとして、十字架によって神と和解させるためなのです。敵意は十字架によって葬り去られました。

(備考)二つのもの=両者=ユダヤ人と非ユダヤ

    肉=肉体

    一つのからだ=信仰の共同体

 

信仰的にいえば、私達(キリスト者)がキリストの十字架のもとに行くことことが鍵となる。両者の平和であり、両者の癒しであり、和解である。そして両者のために祈ることだ。

 

この戦争状態が速やかに終結しますように。また、イスラエルハマスの間で犠牲にあわれた方々を悼み、負傷された方々に癒しがありますように。家族を失われた方々には、慰めがありますように。また、イエス様、早く来てください。マラナタと祈るばかりだ。